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東京都「大学研究者による事業提案制度」採択事業

AIとIoTにより認知症高齢者問題を多面的に解決する東京アプローチの確立


認知症高齢者東京アプローチ社会実装事業

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認知症の行動・心理症状(BPSD)
―BPSD発症を予測するAIの育成とは?

認知症の行動・心理症状(BPSD)

ここがどこだか、わからない。
探し物が、みつからない。
これがなんだか、わからない。

モノや空間の意味や目的が頭から消えてしまうと、不安になって心臓がドキドキしたり、呼吸がはぁはぁしたりします。不安が続くと、怒りっぽくなったり、気分が沈んでしまったりします。このような行動症状・心理症状をBPSDと呼んでいます。

BPSDはご本人にとってもご家族や介護スタッフにとっても大きな戸惑いと負担を感じる要因となっています。

BPSDの発症を予測するAIの育成

この事業では、BPSDの発症を検知したり予測したりするIoTセンサーやAIの開発を行っています。たとえば、BPSDを発症する時には、心拍数や呼吸数が乱れることが研究からわかっています。

その現象はIoTセンサーで捉えることができ、AIが環境データや生活の様子と照らし合わせて介護現場の状況をたくさん学べば、BPSDを予測できるようになると期待されています。

AIには認知症の方と接するときには「どのように接すればよいか」なども学習させ、BPSDを予防するための、よりよいケアをアドバイスできるように育て、ご家族や介護スタッフにお届けすることをめざしています。

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