東京都「大学研究者による事業提案制度」採択事業
AIとIoTにより認知症高齢者問題を多面的に解決する東京アプローチの確立
認知症高齢者東京アプローチ社会実装事業
menu
東京都「大学研究者による事業提案制度」採択事業
AIとIoTにより認知症高齢者問題を多面的に解決する東京アプローチの確立
認知症高齢者東京アプローチ社会実装事業
Article
電気通信大学は東京都へ、認知症の方が笑顔で安心して暮らせるように事業提案を行いました。
からだにあらわれる不安の兆候を見守り、行動や心の動きを予測してその方の状況に応じた適切なケアの方法を介護者やご家族に提供する事業です。
東京アプローチ全体システムの取りまとめをしています。
本プロジェクトでは、自治体、大学、企業の方と認知症の方や介護スタッフなど、実に様々な方々と産学官共創型のシステムを構築しています。
参加する皆様の取り組みの地続きとなるよう意識しながら、皆様にとっても社会に貢献する活動となるように運営しています。
事業推進には、様々な点でコロナ禍の影響を大きく受けています。
感染予防対策に充分に配慮しながら、影響を最小限にするべく東京都のご支援をいただきながら対応しています。
東京アプローチは、参加者がお互いの枠を越えて協力して取り組んでおり、産学官連携の象徴的なプロジェクトとなっています。
超高齢化社会のイノベーションとして、「共創進化スマート社会」の実現に向けて、大きな一歩を踏み出していることを実感しています。
IoTセンサーの検証や取得されたデータによるAIの育成を行っています。
研究開発の現場では、IoTやAIの開発を認知症の方々や介護スタッフのご協力を得て進めることができるため、様々な気づきを得ています。
たとえば、身につけるバイタルセンサーは、自分で装着管理できる場合には肌の調子などを考慮して調整できるものの、認知症の方にはそれが難しいという点を改めて感じました。
また、このシステムは認知症の方だけではなく、ご家族や介護スタッフの役にも立つということを再確認しました。
まだまだ解明されていないことが多い認知症がどのようなものなのか、データが可視化されることによって、多くの方々の認知症理解の促進につながればと思い、研究開発を進めています。